歯科矯正_医療倫理_医療政策 の日本史

 

(PCの場合,拡大表示を推奨)

 

はじめに

 

2022年度から,高校で 「公共」 の学習が始まりました.

共通テストでは必須科目となり,

「地理・歴史総合」「倫理」「政治・経済」 と組み合わせて受験します.

若者たちが 日本社会の課題 を知り,自ら考えて判断し,選択する力をつけることが目的です

 

医系大学では,医療を公共の視点や,社会とのかかわりとして学ぶことができます.

医療制度や社会課題を分析し,政策や制度のあり方を考える学問には,

「医療倫理」「公衆衛生」「社会疫学」「医療政策」「保健医療制度論」などがあります

 

本サイトは,

これら学問分野の研究者,政策立案者,歯科矯正医療者

そして,当事者である 18歳未満の児童・生徒 と そのご家族へ

日本の 歯科矯正医療 の 現状 と 社会課題 を知っていただくこと

学際研究 Interdisciplinary Studies の視点 から

国民を主体とした政策のあり方と,歯科矯正医療の質と公平性について

考えることを目的としています

 

                         歯科矯正_医療倫理_医療政策_研究所

 

 

治したいのに治せない_日本の子どもたちに公平な歯科矯正医療を 日本の歯科矯正医療を世界水準にするために求められる健康格差の解消 歯科矯正_医療倫理_政策機構

 

 

 

問い: 日本では,歯列矯正を必要とする児童生徒の医学的ケアへのアクセスが,家庭の経済状況に大きく左右されるのはなぜだろうか.

  これは,医療倫理の問題なのか.

  それとも,医療政策の問題なのか.

 

欧米各国の医療保障制度では,WHO-ICD 疾病分類を基準とし,歯科矯正医療を社会保障の対象とする日本とは別の枠組みが存在します.

 

  日本の 医療概念 との 違い はどこから生まれたのか

  なぜ日本では 公平な制度 が受容されていないのか

  背景にある 医療倫理・政策 への社会概念の違いは?

  研究成果 医療技術 は誰のためものか?

 科矯正医療へアクセスが困難な子どもたちを

   社会はどう支えるべきか 

 

歯や顎骨の位置や大きさの発育障害.子どもたちが必要とする口腔の健康回復への医学的ケアを受けられないとき,日本ではどのように社会問題として認識され,公正な社会では何をすべきでしょうか?

 

 

歯科矯正医療の範囲

 

 

 

歯科矯正_医療倫理_医療政策_研究所

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歯科矯正_医療倫理_政策機構

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 目 次 

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歯科矯正医療の社会課題

 

歯科矯正医療の日本史(その1)

 

歯科矯正医療の日本史(その2)

 

日本と諸外国の現状

 

公的医療保険(法令・政策形成)の日本史

 

 

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公衆衛生と歯科矯正

 

医学と医療

 

医療と社会

 

医学の目的

 

健康の崖

 

医療倫理

 

法令における歯科矯正の位置

 

歯科矯正と応召義務

 

歯科矯正 と 健康格差

 

保健と福祉

 

WHOによる国際疾病分類 ICD

 

子どもの歯科矯正への公的医療保障の国際比較

 

 

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歯科矯正医療の社会課題

 

 

日本の子どもたちの 「歯列不正」

ずっと増加し続けています.

 

学校健康診断*で歯列の検査が始まって

 だいたい2倍になりました.

 

*この調査は学校保健安全法の改正

学校保健行政の施策立案

子どもの健康保健の基礎資料として

国政の参考とされる統計調査です.

 

 

就学時児童の「歯列・咬合の異常」被罹患率の年次推移

 

 

小学生の「歯列・咬合の異常」被罹患率の年次推移

 

出典:文部科学省 学校保健統計調査(平成23~令和7年度)

 

 

日本では,国政統計がありながら,

これはいったい? なぜ?

 

十分な政策的検討がなされてこなかった 社会課題 です

 

 

でも,

 

実は...

 

世界共通の判定基準では

どの国や地域,どの年代,どの民族においても

医学的に歯列矯正が必要な子どもの割合>は

約35~40%の範囲内

おおくの疫学調査からわかっています

日本人は 35.5%渡辺ら,2009でした

 

 

えっ?

 

 

日本の子どもたちは 

全国平均 5.54%

(小学生の平均: 平成7年調査)

 

少ないよね

 

日本の子どもは 歯並が良い んだ

 

国際的な疫学研究の知見との整合性

 

各国の医療制度による受診する患者層の違い

健康格差と経済状況について

研究バイアスの検討課題があります

 

 

 

学校健康診断の

全国平均 は 5.54% ですが

10% を超える地域

2% の地域 など

健康格差がとても大きい

 

 

国際的な疫学研究の知見との相違には

検討すべき課題がいくつも指摘できます.

 

 

この増加している ほんとうの意味 は

医学的ケアが必要な子どもが増えている

 

という解釈よりも

 

健診している 歯科医の意識変化

健診方法 や 検査精度 の問題点

子どもたちの社会問題(社会経済的格差)

健康の社会的決定要因

国民の口腔の健康指標を改善できる

たくさんの社会課題が隠されています

(学校健康診断の課題は後に述べます)

 

 

 

受診勧奨される学校健康診断の基準を示します

学校健康診断_不正咬合

註:学校での検査は,「健診」 とされ 「検診」 ではないとの文部科学省の見解ですが,

法的には統計法(総務省)上の基幹統計とされ,医療政策の判断基準に用いられます

こうした省庁間での政策や法的矛盾(国政と公衆衛生や疫学データ)は後記します

 

学校健康診断の判定基準
学校保健統計調査/文部科学省
統計法/基幹統計調査/総務省
統計基準/疾病 傷害及び死因の統計分類

 ① 下顎前突: 前歯部2歯以上の逆被蓋
 ② 上顎前突: オーバージェット 7-8mm 以上
 ③ 叢生: 隣接歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なりあり
 ④ 正中離開: 上顎中切歯間の空隙が6 mm以上
 ⑤ 開咬: 上下顎前歯間に垂直的に6mm 以上の空隙
 ⑥ その他: 過蓋・交叉・鋏状,逆被蓋,過剰歯など

 

でも

 

小児歯科の学会
3歳児歯科健康診査における不正咬合の判定基準
(日本小児歯科学会からの提言、2015年7月)

 ① 反対咬合: 前歯部の連続した3歯以上の逆被蓋
    3歯未満の前歯部の逆被蓋は前歯部交叉咬合とする
 ② 上顎前突: オーバージェット 4mm 以上
 ③ 過蓋咬合: オーバーバイト 4mm 以上
         下顎前歯が上顎前歯に覆われて見えない
 ④ 開咬: 上下前歯切縁間 垂直的に僅かでも空隙のある者
 ⑤ 叢生: 隣接歯が少しでも重なり合っている者
 ⑥ 交叉咬合: 左右どちらかでもある者

 

 

矯正歯科の学会
治療の必要な不正咬合の判定基準
矯正歯科治療について | 日本矯正歯科学会
アクセス: 2026年1月25日

 ① 顔や歯並びが左右対称か
 ② 横顔で唇がひどく出ていたり,引っ込んでいることはないか
 ③ 上の歯はすべて下の歯を覆っているか
 ④ 上下の前歯の中心が一致しているか
 ⑤ 歯が重なっていたり,間に隙間はないか
 ⑥ 上の前歯や下の前歯が前方に出ていないか
   その逆はないか
 ⑦ 前歯がひどく伸びだしていることはないか
 ⑧ 部分的に食物が歯の間に停滞したり,はさまることはないか
 ⑨ ひどく磨り減っていることは歯はないか
 ⑩ 口臭が気にならないか

 

 バラバラ な 判定基準 です

日本には

子どもたちへの歯並びへの医学的ケア

統一された客観的な数値基準はまだないようです

 

また

 

調査方法は,統計法で規程されていますが

統計基準も定められています

 

 

学校健康診断/患者調査など
公的統計調査の法的根拠
学校保健統計調査(口腔の疾病)/文部科学省
患者調査(傷病名)/厚生労働省
統計法/基幹統計調査/総務省
統計基準/疾病 傷害及び死因の統計分類

(総務省告示)抜粋
                          令和8年1月19日
総務大臣 林 芳正

 統計法に基づき,疾病 傷病に関する分類を次のように定め公的統計の表示に適用する.

 基幹統計調査の統計基準

 第13章 消化器系の疾患
 DA0E 歯・顔面異常
   DA0E.0 顎の大きさの著しい異常
    DA0E.00 小顎症
    DA0E.0Y その他の明示された顎の大きさの著しい異常
    DA0E.0Z 顎の大きさの著しい異常、詳細不明
    DA0E.1 顎・頭蓋底関係の異常
    DA0E.2 歯列弓関係の異常
    DA0E.3 歯の位置異常
    DA0E.4 食片圧入
    DA0E.5 不正咬合
     DA0E.50 2級2類不正咬合
     DA0E.51 アングル1級不正咬合
     DA0E.5Y その他の明示された不正咬合
     DA0E.5Z 不正咬合、詳細不明
    DA0E.6 歯・顔面の機能異常
    DA0E.7 歯・顔面異常機能障害
    DA0E.8 顎関節障害
    DA0E.Y その他の明示された歯・顔面の異常
    DA0E.Z 歯・顔面の異常、詳細不明
 
 その他のICD分類はここでは省略.
    ☞ 引用先:総務省,統計基準等

 

 

新しいWHO国際疾病分類 ICD-11 は,

2027年1月以降公的統計調査で

統計基準に用いる疾病分類

としての使用が規定されています

 

 

学校健康診断(文部科学省)

患者調査(厚生労働省)

これらは基幹統計調査です

 

歯科疾患実態調査(厚生労働省)

これは歯科保健状況を把握し

医療対策の基礎資料を得る目的です

 

 

しかし,いずれの調査においても

歯科矯正については

疾病傷病名の調査はなく

「矯正歯科治療の経験の有無」

だけが調査されてきました

 

 

調査項目・調査方法・疾病分類

国の政策にかかわることは

法令の規定は実施できているの

国民はしっかり確認すべきです 

 

 

欧米での客観的な数値基準:

 

北欧や欧州の基準(IOTN)

 

米国の基準(AAO)

 

 

 

虫歯は減ったけど

歯並び や 噛合せの異常

どうして放置してるの?

 

 

子どもの将来

しっかり議論してどう改善すればいいのでしょうか?

 

ひょっとすると...

調査方法からは

現状把握の正確なデータがないので

身動きが取れない

という可能性もあります

 

 

目標を立てるのは大変です

方法も改善しなきゃ

どこから手を付ければいいんだろう

見てみないふりはできません

 

 

学校という場所で

限られた時間で

滅菌・消毒した器材

十分な照明

子どもたちのプライバシー

大変な手間と費用がかかり

慣れない環境で健診が行われます

 

* 医療器具は,感染リスクに応じ3段階に分類されます(スポルディング分類).児童生徒の口腔内は,永久歯萠出や粘膜損傷などによる粘膜の損傷が多く,「滅菌された器具やグローブ(クリティカル)」 を,各児童生徒ごとに交換するのが基本です.

* 教室照明は,300-500ルクス以上(学校環境衛生基準)ですが,口腔内診査には十分ではありません.ヘッドライト や 検診専用ライト が用いられます.一般的な歯科診療では,10,000~20,000ルクスの明るさが必要です.学校環境衛生管理マニュアル 平成30年改訂版

 

 

多くの歯科医療者の疑問は

なぜ,児童生徒の健診は

診療所で実施しないのでしょうか

 

 

検査制度やコストなどを考えれば

診療所を訪問して,診察をうけることは

子どもたちにとっての社会勉強

医療への理解社会の仕組みを知る

とても良い機会にもなります

 

 

 

さて

公共政策や公衆衛生学の学生の皆さんは

これらの仕組みの利点/欠点について

考えてみましょう

 

 

歯科医師の業界で考えていることは

「2040年を見据えた歯科ビジョン」

という報告書にまとめられています

 

ところが,この報告書には

 

子どもたちの歯並び

歯科矯正」 「歯列不正」 や 「矯正

これに関する言葉や記述は

一つも見つけることはできません

註:厚生労働省も監修する報告書です

 

 

そうなんです

 

日本の 歯科矯正医療 には

 

国民全体の 口腔の健康向上

 

歯科矯正医療 の 公衆衛生上 の 目標

 

 

 

実は....

歯科矯正医療に特化した

公衆衛生目標

いまのところ

 「見当たらない」 のです

 

 

 

歯科矯正医療 には

 

国家 や 科学者共同体

達成すべき目標や

 

医療政策が 見当たりません

 

つまり,これからの新しい分野です

 

公共政策や公衆衛生学の課題です

 

 

学校保健統計調査では

「歯列・咬合の異常」が

長期的に増加しています

ところが

公衆衛生目標や政策指標は

十分に整理されていません.

 

歯科医療従事者の多くは日常診療に忙しく,

制度全体や公衆衛生上の課題を

議論する機会が限られていた可能性があります.

この乖離はどう解決すべきでしょうか

 

 

就学時児童の「歯列・咬合の異常」被罹患率の年次推移

 

 

小学生の「歯列・咬合の異常」被罹患率の年次推移

 

出典:文部科学省 学校保健統計調査(平成23~令和7年度)

 

 

 

実は, 

 

日本以外の国に生れた子どもたち

イギリス・フランス・ドイツ・北欧諸国

最近ではブラジルの子どもたち

多くの国々では,医学的必要度に応じ,歯科矯正医療は

公的医療保障 によって 公平な機会 で受けられます

 

 

日本と諸外国の現状

 

公的医療保険(法令・政策形成)の日本史

 

 

虫歯は減ったけど...

 

日本の子どもたちの

 

歯並びや噛合せは

 

どうして放置してるの?

 

 

さて,ここで

学生のみなさん!

 

社会問題としての歯科矯正

公共政策

公衆衛生の視座から

 

いっしょに考えていきましょう

これは,みなさんが取り組むべき

十分な価値のある社会課題です

 

 

そもそも

 

歯科矯正医療 とはなにか?

 

日本における医療政策への

認知度 や 社会的価値 は

とても低い

 

というより

十分な政策的関心が

向けられてこなかったように見えます

 

 

現実社会では,

 

子どもの 歯列不正 は増加しています

 

 

多くの児童・生徒たちは

社会参加の機会向上

生活の質向上のため

 

あるいは

 

健康で文化的まっとうな生活 のため

 

 

たくさんの子どもたちが歯列矯正を望んでいます

 

 

治したいのに治せない_日本の子どもたちに公平な歯科矯正医療を 日本の歯科矯正医療を世界水準にするために求められる健康格差の解消 歯科矯正_医療倫理_研究会 

 

 

 

国民のために 公平 であるはずの

医療制度 何のためにあるの?

 

 

ここで

 

学生のみなさん

 

 

日本では 歯科医療制度 の

歴史的な 経路依存性

が現在の医療制度に大きく関わっています

これについて知ると 理解 が深まります

 

 

公的医療保険(法令・政策形成)の日本史

 

歯科矯正医療の日本史(その1)

 

歯科矯正医療の日本史(その2)

 

 

日本と諸外国の現状

 

 

 

 

 

歯科医師 ・ 政策立案者

VS

患者

(国民・子どもたち)

 

 

大きなギャップ

 

が存在しています

 

 

まっとうな状態に治療したくて

治療したくて病院を訪れる親子

 

でも

経済的理由で治療開始できない,

親に迷惑かけたくないので

大人になるまで我慢する

病院や診療所に行っても断念する.....

 

こんな子供たちがたくさんいます.

そんなことが日本では日常的に起こっています

 

 

健康とは何か?

病気でないことではありません(WHO)

 

QOLや社会参加という社会的視点から

歯科医療政策を十分に議論できているでしょうか

 

 

社会参加の機会向上

他人からの見た目という痛み

 

 

暖かければ,汚れたぼろぼろの服でも十分でしょうか?

機能がよければ,見た目はどうでもいい?

 

豊かな国

健康で文化的な生活

 

日本の歯科矯正医療,社会への受容は,

まだ始まったばかりです

 

日本では,なぜ?歯列矯正を求める児童生徒の医学的ケアを医療費の支払い能力を理由に拒んでもよいのか?

 

日本は 豊かな国 のはず....

 

 

歯科医療従事者は

目前の診察で忙しく

社会全体や国家でなすべき規範

口の健康指標の向上を

考える十分な時間的余裕がなかった

可能性が大きいのです

 

 

これからの日本

 

いっしょに考えましょう

 

 

目標の視座:

医療倫理の問題解決の視点

 

1.目前の診察治療での規範:

2.組織(診療所・病院)での規範:

3.社会全体や国家でなすべき規範:

・健康は人権であるという視点.

・すべての国民に負担可能な費用で医療サービスを提供すること.

・過大な医療費負担によって経済的破綻に陥ることがないように国民を保護することは国家の義務であること.

・常に視点は低・中所得の人々におくことで,国家としての健康指標の改善が初めてなされること.

Global Health 101, 邦訳 グローバル ヘルス 世界の健康と対処戦略の最新動向

 

 

 

国民の健康で文化的な生活にとって

医療 や 教育 は

国や生活の大切な基盤です

 

 

現在の 日本では

18歳までの子どもたちは

社会保障制度によって

保険給付(7割)と

自治体助成金(3割)で

医療費はほぼ無料で享受できます

 

 

しかし

繰り返しますが

 

歯科矯正医療 には

医療保障 が 十分に適用されていない

これは

健康で文化的な 先進国のなかでも

OECD諸国の中では特殊な位置づけです

 

 

はて

 

なぜなんでしょうか?

 

 

「日本人は 歯並びが悪い」

世界的な定説という人もいます

 

 

「日本人の歯並びが悪いのは,意識が低いから」

一部の情報発信ではこのように言っています

 

あるいは

 

「歯科矯正に保険がつかえないのは,決まっているから」

歯科医院のQ&Aには,このような答えが多いです

 

 

でも,来日外国人の人々,海外の歯科医たちは

「日本人は,なぜ医療を受けられないの?」

 

 

これは

医療制度によるもの」 ではないでしょうか

制度的に許されてしまっていること

決まっていることは,ずっとそのままでいいのでしょうか

よりよく変えてゆくほうがいい?

 

 

ロールズ 正義論

 

 

何年も前から,何度も国会で取り上げられています

 

 

島村 大 先生(自民党,歯科医師)のご質問

島村大先生(自由民主党)の質問_子供の歯科矯正

 

 

 

伊佐先生(公明党)のご質問

伊佐先生(中道,公明党)のご質問_子供の歯科矯正

 

与党,野党を問わず

 

多くの請願,質問書が繰り返されています

 

 

 

ところが,先に述べたように

 

「日本人の意識が低いから」

 

という誤認識と思われる情報がたくさん見られます

 

 

日本では,なぜ?歯列矯正を求める児童生徒の医学的ケアを医療費の支払い能力を理由に拒んでもよいのか?

 

 

日本は豊かな国のはずでは?

 

 

UHC (ユニバーサル ヘルス カバレッジ*)は?

* すべての人々が基礎的な保健医療サービスを,

必要な時に,負担可能な費用で享受できる状態

 

 

国民は

治す必要はないと考えているのでしょうか?

 

 

何十年も前より,国民からの請願が出され

学校健診でも指摘され,勧奨されています

 

 

そんなことはないのです

 

先にも述べましたが.....

 

法令(学校保健安全法)で定め,

文部科学省令で方法や技術的基準も定め

 健康の保持増進を図るための健康診断項目として

時間的,人的,経済的な手間をかけ

毎年,全国調査されています

 

註:

「健康増進事業実施者に対する健康診査の実施等に関する指針」

には現状と問題点も記載されています

 

法令における歯科矯正の位置

 

 

とすると

 

 

治したくても治せない理由は

どこにあるのでしょうか?

 

 

背景には,

健康の社会的決定要因

社会的課題

制度的問題

が浮き上がってきます

 

 

「医療 とは 医学 の 社会への適用」

 

 

日本の 歯科医療(歯科矯正を含む)の問題点

 

 

公衆衛生,疫学,社会医学,

歴史(経路依存性)の視座から

 

 

よりよい社会にするため

社会問題としての歯科矯正について

どうすればいいのか?

 考えてみましょう

 

 

 

 

公衆衛生と臨床医療

 

 

 

 

公衆衛生の定義 (1949)

 C.E.A. Winslow

 1877-1967

- - - - - - - - - -

公衆衛生とは

組織化された地域社会の努力を通じて

疾病を予防し,寿命を延長し

身体的および精神的健康の能率の増進

を図る科学であり技術である

- - - - - - - - - -

 

 

 

 疫学とは,「明確に規定された人間集団の中で出現する健康関連のいろいろな事象の頻度と分布およびそれらに影響を与える要因を明らかにして,健康関連の諸問題に対する有効な対策樹立に役立てるための科学」とされます.(疫学 基礎から学ぶために 日本疫学会編集 南江堂 1999.)

 疫学では,健康に関連するさまざまな事象の頻度や分布を観察することを目的とし.その対象は一人の人間ではなく,集団であり,集団の特徴(集団の定義、年齢、学年、性別)や どの時点を調査対象とするかを明確に規定した上で事象の頻度や分布を調べる必要があります.

 また、事象に影響すると結論付けられた要因を除外,軽減する対策を講じ,除外後の効果を 公衆衛生的 に考えるのは疫学の 社会的意義 でもあります.

(出典:佐々木 敏:はじめて学ぶやさしい疫学(日本疫学会監修), 改訂第2版, p.1-7, 2010, 南江堂

 

 

 

 

 

医療倫理の問題解決の視点

 

1.目前の診察治療での規範:

2.組織(診療所・病院)での規範:

3.社会全体や国家でなすべき規範:

・健康は人権であるという視点.

・すべての国民に負担可能な費用で医療サービスを提供すること.

・過大な医療費負担によって経済的破綻に陥ることがないように国民を保護することは国家の義務であること.

・常に視点は低・中所得の人々におくことで,国家としての健康指標の改善が初めてなされること.

Global Health 101, 邦訳 グローバル ヘルス 世界の健康と対処戦略の最新動向

 

 

では,見ていきましょう

 

 

日本の国民の歯列矯正医療へのアクセス状況

医学の社会への適用(医療)は,

今から約50年ぐらい前

1960年代の欧米の社会状況と同じような状況です

子どもの歯列不正は,

国際的には

公衆衛生上の医学的な問題です

 

詳しくは,以下の文献に書いています

Salzmannと公衆衛生

 

 

 

WHOによる国際疾病分類 ICD

 

 

 

 

治したいのに治せない_歯科矯正の健康格差

 

 

日本では

歯科矯正医療は

公衆衛生上の問題として

十分な制度設計となっておらず

公衆衛生学

医療倫理

社会的公正

の観点から

どのように評価されるべきでしょうか

 

 

関係省庁の対応にも整理すべき混乱があります



わが国の法令上における


不正咬合
歯列・咬合



歯科矯正の取り扱い




 

 

 

 

毎年

国民の疑問は

「質問」 されていますが,

十分な「議論」 はされていません

 

 

 

島村 大 先生(自民党,歯科医師)のご質問

島村大先生(自由民主党)の質問_子供の歯科矯正

 

 

伊佐先生(公明党)のご質問

伊佐先生(中道,公明党)のご質問_子供の歯科矯正

 

与党,野党を問わず

 

多くの請願,質問書が繰り返されています

 

 

ポイントは

 

歯科矯正医療の社会的価値とは?

 

国民からどう思われているのだろう

欧米と比べるとどうなんだろう

 

 

 

医学的に必要なケアとは?

 

 

 

子どもの健康に必要な医療とはなにか?

深い議論になっていません

 

 

 

解決しない理由は

専門家の視座での議論する場が

十分でなかった可能性があります

 

 

豊かな先進国

健康を大切にする国

 

その中で

 

日本では

子どもの歯科矯正医療の医療保障範囲は

著しく限られています

 

 

日本のみなさんは

 

健康で文化的な生活

医療の目的

 

よく考えることが必要です

 

だって

 

「健康とは病気でないことではない」

WHO憲章

 

 

歯科矯正学の研究

 

目的はなんでしょうか

 

 

科学研究費

研究助成金など

 

多くの国民の税金が

投入されています

 

でも

 

その成果,歯科矯正医療 は

現状では

本当に必要な人々への

公平な配分がなされていません

 

 

日本では,なぜ?歯列矯正を求める児童生徒の医学的ケアを医療費の支払い能力を理由に拒んでもよいのか?

 

 

国際比較の観点からみると

 

 

日本の歯科矯正医療 は

説明が困難な制度設計になっています

 

 

顎変形症の定義は?

不明です

外科的介入の有無で病名が決まる?

 

 

先天性部分性無歯症への適用基準は?

同じ疾患なのに,歯の数で分ける?

 

 

埋伏歯は病気なのに

3歯以上ないと治療が受けられない?

 

 

「文化の違い」 で済ませてきたかもしれませんが,

欧州,北欧,米国などの英語圏でいう

 orthodontic care は,

単なる歯科矯正治療の技術ではなく,

公衆衛生,医療保障,多職種連携の概念を含めた

 "医療" です.

 

 

 

歯科矯正医療の範囲

 

日本で理解されている歯科矯正治療とは少し異なります

 

 

 

 

健康の崖の比喩という概念があります

健康の崖

日本の歯科医療は崖の下の救急車.

 

 

 

なぜ,歯科矯正は保険がきかないの?

 

『 そう決まっているからです 』

 

と書いてあるwebがそれなりの数であります.

(この理由については後に記述します)

 

 

でも,これは,

自ら考えていることになるでしょうか?

 

 

法律 は 道徳 の最低限

 と言われたり,

 

 

社会状況によって

見直し や 改正

おこなわれるのはどうして?

 

 

 

健康ってなに?

 

 

医療ってなに?

 

 

医学研究の目的は?

 

 

病気でないことが健康ではないのに?

 

 

 

歯が変な位置に生えたり

顔が歪んでたり

歯の数が足りない

(具体例は,後記しています)

 

 

毎日悩んで

学校にいけなかったり

人前に出るのがいやになる

 

 

いじめられたり

からかわれたり

これは健康なの?

健康の社会的決定要因 しってる?

 

 

実は

日本の歯科医療には

「健康格差」 がたくさんあります

 

 

 

 

 

日本の医療制度/政策(歯科)には,

たくさんの整理すべき課題があります

 

 問い:その1

 

日本では,なぜ

歯列矯正を必要とする児童生徒の医学的ケアが

家庭の支払能力に左右される制度となっているのだろうか

 

 

 

 

 

 

これは,現在の日本では,

制度的に 「許されてしまっている」 だけであり

日本の 歯科矯正医療 の 制度設計 は
医療倫理的 にも 社会的正義 からも

どのように修正/検討すべきでしょうか

 

 

では,

 

具体的に,いっしょに考えてみましょう

 

 

 

 

 

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歯科矯正(歯列不正)と

療養の給付 の 歴史的課題

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日本には,
「支払い能力がない子どもたちが歯列矯正を受けられない」

という歯列矯正医療へのアクセスの不平等があります

 

 

健康の社会的決定要因

 


これは,制度的に 「許されてしまっている」 だけであり
医療倫理的にも 社会的正義 から正しいものでしょうか

 

 

 

ロールズ 正義論

 

 

 

本来は,日本に生まれた子どもたちが,

公平に医学的ケアを受けられるように,

社会制度 や 法の修正 を行うこと

よりよい社会の役割です

 

 

社会をよくするために

科学者共同体 や 医療従事者 は

汚職 や 忖度 なく

毎日の 研究 や 診察 に取り組んでいるはずです

 

 

 

政策形成における科学的助言の位置づけ

【出典】 戦略提言:政策形成における科学と政府の役割及び責任に係る原則の確立に向けて.
      平成 24 年 3 月 March 2012
      独立行政法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター 政策ユニット

 

 

 

 

 

医療制度 は 国民の共有財産 であり,

どのような制度 を目指し

いかなる政策 を採るかは

最終的に 国民の選択 に帰着します

 

 

 

先進諸国の医療制度・政策との比較

日本の医療制度の構造や政策を

相対化する上で有益であり,

成功例,失敗例から示唆が得られます

 

日本と諸外国の現状はこちら

 

 

 

まず,具体的には

最初に述べましたが,

 

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日本では 「健康に影響する子どもの不正咬合」 について

必要な医学的ケアの 基準

整理すべき 制度設計の混乱 があります

 

 

IOTN / 学校健康診断 / 小児歯科学会 の治療が必要な歯列不正の比較

 

 

日本では

 「医学的に治療が必要な歯列不正」 の

統一された基準がありません

 

 

誰の 医学的ケア を優先するのか?

ほんとうに治療を必要としているのは誰なのか?

 

「歯科矯正医療におけるトリアージ」

医学的治療が必要な歯の位置異常は?

誰に治療を 優先すべきなのか?

 

 

歯科医療における健康格差は,

こうした制度設計も原因になっており

再検討/修正が必要です

 

 

欧米諸国における歯科矯正の公的医療保障の判断基準と日本の矯正歯科学会から国民へ発信されている基準の比較

 

 

 

国民全員を平均した調査では,

本当に必要な人々や個別の問題

健康の社会的決定要因がみえてきません

 

 

例えば:

歯科健診の受診率について,

このような結果があります.

 

 

国民の社会経済的状況によって

口腔の健康状態は大きく異なっています

健康の社会的勾配

世帯収入によって,健診の受診率は大きく変わります

 

 

日本の子どもたちは

歯列矯正をしたくてもできない状況は

以下の患者調査からも読み取れます

 

 

こうした状況を社会疫学では,

健康格差

(健康の不平等)

と言います

 

 

医療(歯科矯正含む)への公平なアクセスの

基盤となる価値・倫理

 

 

コロナ渦における歯科矯正治療を希望した患者数の増減に関するフェイクニュースの解説:

コロナ渦において

たしかに歯列矯正の 初診相談する者は増えていました

その後も増えていますが

実際に治療開始した者は増えていません

以前,一部データが切り取られフェイクニュースになりました

 

 

 

 

 

もっと,具体的に見てみます

 

 

 

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健康格差

 

その1.

 

先天性部分性無歯症

hypodontia / oligodontia

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例えば;

 

各国の公的医療保障制度と比較すると

 

 

日本では,

Hypodontia 患者の医療アクセスに

制度的不備(不平等)があります

 

 

先天性部分性無歯症

(hypodontia) は

生まれつき歯の数が足りない 先天性疾患 です

 

 

歯並びに問題を抱えた子供 10人に1人

この病気によって

口腔の健康に長期的問題が継続します

 

 

EU諸国・北欧・英国・米国など,

日本以外では

hypodontia / oligodontia の

子どもは公的医療保障が適用されています

 

 

hypodontia への医療保障の国際比較

 

日本に生まれた子どもたちは,

 

3本 とか

6本 とか

じゃないとダメ

 

 

医学的必要性との整合性に疑問の残る適用制限が設けられています

先進諸国のなかでは,例外的であり,日本に生まれた子どもだけです

まさに健康の不平等

 

 

子どもたちは公平な医療をうけることができません

子どもには何の責任もないのに.....

 

 

制度設計が原因

健康の不平等の代表例であり

再検討が必要です

 

 

 

 

公衆衛生上の問題

公共政策

社会課題として

討論してみましょう

 

 

同じ病気 / 障害 のなのに,

 

〇〇さんは医療保障が受けられるけれど

〇▽さんはだめです

というのは

 

公平かな?

 

 

疾病かどうか

疾病による障害の程度でなく

日本の子どもたちだけ

歯の数での区別(差別)

倫理的にどうだろう

 

 

また

 

 

同じ病気(顎骨の大きさの異常)なのに

 

 

手術する場合は医療保障がうけられるけど

手術しない方法だと医療保障はつかえません

 

 

というのは公平かな?

治療法の 選択の自由 ないのかな?

 

 

治療方法・障害の程度

で区別するのは公平なの?

 

 

歯科矯正は代替療法がないので

ほかに選択肢がないよね

 

 

家庭に子どもが2人いたら

1人は保険適用だったら

あなたの家庭では

1人だけにする?

2人とも治療しない?

大人までがガマンさせる?

 

 

 

これは

よい制度?

わるい制度?

 

みんなで考えて変えるべき?

 

歯医者さんってどうして?

「決まってるから保険は使えません」

としか言わないの?

 

 

高校生のころ,こんな夢あったよね

 (旺文社)

 

 

日本の歯科医療はどうすればいいの?

 

 

 

日本の現状 と 欧米諸国 の相違

 

hypodontia への医療保障の国際比較

 

 

日本の制度設計に再検討は必要ではないでしょうか

 

 

同じ病気でも.....

 

生れた国によって

受けられる医療に

大きな格差があります

 

 

日本はほんとうに豊かな国なの?

 

OECD加盟国の多くでは、

医学的必要性に基づく

歯科矯正医療への公的支援がありますが

日本では限定された適用にとどまっています

 

 

英国の例は下記にあります

註:それ以外の国も同様です

 

 

英国矯正歯科学会での

先天性部分性無歯症への取り組み

My Missing Teeth

The hypodontia treatment experience

 British Orthodontic Society (BOS)

https://bos.org.uk/patients/my-missing-teeth/

 

 

 

 

 

歯数に関係なく hypodontia/oligodontia 患者の約80%は,頭蓋顔面や歯の発生に関与する遺伝子群の変異に起因し,残り20%は永久歯胚の発生段階の生後早期での外来性の因子(ex,化学療法,放射線治療,母体の風疹感染,サリドマイドや抗腫瘍薬など薬物)に起因するとされています.

 

多くの国々(上表)とは異なり,わが国では,公的医療保障を適用する条件として,疾病に制限(歯の数)を設けて該当患者を区分することは,医学的にも倫理的にも公平で適切な制度設計へと再検討が必要です.

 

歯科診療報酬点数表には,「先天性部分性無歯症」 という病名を用いないで,いろいろな同義表現で記載されています.

 

「先天性部分性無歯症 hypodontia」は,WHO国際疾病分類上の先天性疾患であり,日本の子どもたちの療養給付の不平等,健康の社会的決定要因の一つとして,格差の大きな原因になっています.

  

 

日本では,

先天性部分性無歯症は

いろいろな用語で記載されています

 

 

令和8年度診療報酬改定

 

 

同じ疾患へのいろいろな表現例:

いずれもhypodontia/oligodontiaを意味する

【有床義歯】のところ

 ① 後継永久歯が無く著しい言語障害及び咀嚼障害を伴う先天性無歯症

 ② 後継永久歯の先天欠損を伴う場合

 ③ 先天性疾患により後継永久歯が無い場合

 ④ 先天性疾患以外の疾患により後継永久歯が無い場合.

   といった表記が混在し一貫性がありません.

【歯科矯正】のところ

 ⑤ 六歯以上の先天性部分無歯症(ICD-11, LA30.2: oligodontia

 ⑥ 十八歳未満の患者であって,

     連続した三歯以上の先天性欠如歯に

【CAD/CAM冠】のところ

 ⑦ 後継永久歯が先天的に欠如している乳歯に使用する場合

 

 

 

 

 

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歯科矯正(歯列不正)と 療養の給付 の課題

 

1.先天性部分性無歯症

 

hypodontia

 oligodontia

の健康格差

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よくよく調べてゆくと,実は....

 

 

Hypodontia は,

国際疾病分類上の先天性疾患として

各国では手厚い医療保障がうけられます

 

 

ところが

日本の 「歯科医学」 や 「矯正学」 の用語集には

 

明確な区別 や 定義の収載が

 

ありませんでした.

 

 

hypodontia / oligodontia / anodontia の定義.日本ではこれらの区別は学術用語においてされくべつされておらず,あいまいにされていることが医療政策にも影響を及ぼしている.これは国民の健康格差の原因にもなっており喫緊の改善が求められる

【出典】

WHOによる国際疾病分類表 ICD

日本医学会 医学用語辞典

日本歯科医学会学術用語集

歯科矯正学専門用語集

 

 

 

 

 

国際的には

hypodontia 5歯以内

oligodontia 6歯以上

anodontia 全顎無歯

と定義されていますが

 

日本ではこうした区別がないのです

 

こんなこともまだあるのですね

 

日本の子どもたち

 

歯の足りない先天性部分性無歯症は

ほとんど関心を持たれていない病気なんです

 

同じような訳語です

 

8020 高齢者の歯数だけでなく

歯数の足りない子どもたちへの無関心

 

日本の政策の不備といえるでしょう

 

 

なものですから.....

 

 

Web上 や AI回答 には,

 

多くの間違った情報 が氾濫しています

 

発現頻度 や 因果関係 も

 

間違った情報 が 氾濫しています

 

 

正しい論文解釈によらないフェイク情報は,さまざまな医療機関や団体から発信されている 

 

 

 

間違った情報 が多すぎて,

国家の制度設計・政策立案

AIの回答にも影響を与えています

 

 

 

 

 

日本以外の国々では,

hypodontia と 歯列不正

因果関係は普遍的です

 

 

hypodontia の正しい解釈について

 

 

hypodontia 先天性部分性無歯症の

 

子どもたちの歯列不正は,

 

医学的な公衆衛生上の健康障害であり,

 

歯列矯正を含めた学際的な連携医療が必要

 

 国際的な統一見解です

 

 

疫学の定義

 

 

日本では,

 

疾病によって医療保障へのアクセス制限が設定され

公平な歯科矯正医療への経済的障壁となっています

 

 

日本以外の国々では,

歯列不正の重症度による優先順位,

公的医療保障が受容されています

 

 

Index of Orthodontic Treatment Need

 

 

 

 

 

英国矯正歯科学会

先天性部分性無歯症への取り組み

 

My Missing Teeth

The hypodontia treatment experience

 

 British Orthodontic Society (BOS)

https://bos.org.uk/patients/my-missing-teeth/

 

 

 

 

 

 

歯科矯正医療の範囲

 

 

 

☞ わが国における人権及び人権教育・啓発に関する現状(法務省) 

    

わが国の児童・生徒の歯科矯正医療へのアクセスの現状はどれか?

歯列矯正には選択の自由がなく, 国民は学校健診後の事後処置へのアクセスを制限されている.

日本では,なぜ, 歯列矯正を必要とする児童生徒の医学的ケアが,家庭の支払能力によって左右される制度となっているのだろうか.

 よく知られる平等・公平の説明図:説明文は医療に改変.

現実 平等 公正/公平
Fairness
Justice
Impartiality
解放

存在する社会問題や状態.歯科矯正医療のわが国の状況.社会的不平等や健康格差など,現実的社会状況を示す.

すべての国民が同じ待遇や権利を持ち,差別や不平等はなく,法律の下で平等に扱われること.医療や教育の機会を与えること.

 

すべての国民が必要とする支援を受けられる.異なるニーズや背景をも受容し,それに応じた提供.障害への支援など.

抑圧や制限から解き放たれること.特定の集団や個人が自由になり,自己決定権を持つ.人権運動や独立運動など.

・家庭の経済状況によって,学校健康診断で歯列異常を指摘されたが歯科矯正医療を受けられない.
・家庭で子どもたちを平等に育てるためには,全員の大学進学や歯科矯正医療は難しい.

 

 

・全員に同じ教材を与える.
・子ども全員を大学へ進学させる.
・子ども全員の歯科矯正医療を受けさせる.

・教育無償化

・外国人の教育支援

・全国一律カリキュラム

・学校健康診断

・国民皆歯科健診

 

・高齢者や基礎疾患のある人のワクチン接種を優先する.
・都市部と地方での医療格差をなくす.
・重篤な歯列異常の子どもの治療優先.
・バリアフリー病院

・支援学級

・飛級制度

・奨学金

・学費免除

 

出典:図は The A-Z of Social Justice Physical Education: Part 1.Journal of Physical Education, Recreation & Dance. April 2020, 91(4): 8-13 より引用.説明文は医療に改変.

 

平等 と 公平

 

 

 

つづく

 

 

 

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歯科矯正_医療倫理_政策機構

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