ホーム 目次 次のページへ

3. 相談・検査・治療の進め方 

★ 来院間隔について

 本格的な治療が始まると,3~8週間に1回の来院が必要となります.いろいろな装置がありますが,矯正歯科専門医の指示通りに定期的な調節がなければ,ガソリンのきれた自動車といっしょで,歯を動かす力はなくなります.

★ 治療期間について

  骨の中に植わっている歯を徐々に動かすために,「適切な力」が加えられると歯は動きます.この歯が動くスピードは,年齢や個人差もありますが,おおよそ1カ月に1mm前後です.患者さまのお口の歯並びの状態はさまざまですから,治療期間は,治療方法によって個人個人で異なりますが,12才以降で永久歯がすべて生えそろっている場合本格的な治療歯にブレースをつけている期間)に要する期間はおおよそ1年半~2年とお考え下さい.

 もちろん,軽い程度の叢生 (そうせい)なら,ブレースを装着する期間は半年や1年といった場合もあります.後でご説明する保定装置をつけている期間も矯正治療にかかる期間として考えるのであれば,ブレースをつけた期間の3倍の期間が矯正治療にかかった期間ということになります.お口の中の状態は,人によって大きく異なりますが,治療をはじめる前の検査がおわったら,治療方針治療期間は,担当医によくお尋ねください.治療期間は始める前に予測できます.

 

 

 

 すべての永久歯が生える前の6~10才の段階では,不正な関係にある上下の顎の成長発育を正しい軌道にのせてやったり,歯の生え変わる時期に起こってくる噛み合わせの不正を正しい方向に導いてゆく治療法が選択される場合があります.このような場合には,歯の移動ではなく,アゴの骨の成長を抑えたり,促進させたりする装置を使用しますので,さらに長期間が必要となることもあります.

しかし,患者さまから,お友達が5年もブレースをつけている,といった相談を受けることがあります. 歯の移動には個人差がありますが,治療期間が3年を超えるような場合は,治療方針があいまいであったり,効率的な治療が行なわれていないこと,あるいは,治療中に予測されなかったアゴの発育が起こってきたのかもしれません.このような事体は,医療においては十分起こり得ます.担当の先生に治療方針についてよくご相談するようにお勧めしています.

 当クリニックでは,患者さまにとっての最善の矯正歯科医療の要素として,主治医の技術的卓越性だけでなく,診察する場の環境(患者さま一人ひとりの診察に十分な時間を確保すること)が大切と考えています.

 

ホーム 目次 次のページへ